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:カートンは白内障の練習キットですが、何が練習できますか? |
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:カートンは豚眼を利用して行う、練習システムです。C.C.Cと核のPEAが本物そっくりに練習できます。 |
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:カートンの使用方法は、簡単なのでしょうか? |
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:カートンそのものは、ゲル化剤の液体状薬品です。これを注射器に吸引して、豚眼に注入することで、模擬白内障ができます。これを使って手術の練習を行っていただきます。
ただ、注意していただきたいコツがいくつかありますので、必ず使用方法の説明を読んでから、行ってください。正しい使用方法をしているにもかかわらず、うまくつかえない場合は、当方にE-mailでご連絡ください。 |
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:カートンCを注射器に吸引して置いていたら、固まってしまいました。どうしたらよいのでしょうか? |
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:カートンCはゲル化作用が強いので、2つの液を混合して放置しますと、注射器内で固まってしまいます。したがって、1回分を注射器に吸引してもらうように量を調節しています。混合した状態では、なるだけ早く(できれば5分以内くらい)使用してください。 |
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:カートンCを水晶体内にうまく注入できません。コツがあるのでしょうか? |
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:まず、強膜に穿刺創を作るのですが、穿刺刀などで大きめに創口部を作成してください。そのほうが注射針の先も挿入しやすいです。穿刺する場所は角膜輪部から赤道部くらいまでにした方がやりやすいかと思います。つぎに、針先の位置を確認して、水晶体の後嚢を穿刺することです。 |
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:カートンCを水晶体内に注入したのですが、前嚢下に上手く広がりません。また、前房内に液が出てきてしまいます。 |
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:前嚢下にカートンCを注入するには、鈍針の先で前嚢を持ち上げる気持ちで、注入してください。また、前房内に液が出てくるのは、注入しすぎです。 |
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:カートンCがゲル化した後、C.C.Cを行おうとしましたが、白くなりすぎて前嚢縁がわかりません。どうしたらよいでしょう? |
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:カートンCが瞳孔領一杯に広がると、きれいな白内障様になりますが、その分C.C.Cは難しくなります。特に初心者のかたは、トリパンブルーなどの色素で前嚢を染めますと、格段に練習しやすくなります。 |
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:カートンNの注入が上手くいきません。 |
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:カートンNの注入は、水晶体嚢を破らないように気をつけて、なるべくゆっくりと、徐々に赤道部に針先を持っていって注入します。最初は上手くいかないかも知れませんが、少し練習すれば必ずできるようになります。液をゆっくり注入して、嚢内に液がドーナツ状に広がっていけばうまくいきます。あと、液を前房へあふれるほど注入しないことです。 |
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:水晶体嚢内にカートンNを注入した後、どのくらい待てばよいですか? |
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:水晶体嚢内にカートンNを注入したら、前房が虚脱しないよう、粘弾性物質を少し注入し、15分から20分放置してください。早くゲル化させようとしたら、水を還流すればよいのですが、うまくしないとせっかく注入した液が洗い流されてしまいます。
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:できた模擬核を、PEAしようとしたのですが、うまくできません。注意点は何でしょう? |
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:カートンNを注入して30分も放置しますと、人間でいうGrade5くらいの硬さになってしまいます。こうなると分割も難しいですし、PEAもけっこう時間がかかります。初心者の方は、もう少し柔らかい段階で、練習されるほうが簡単だと思います。 |
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:模擬核のPEAを行ったときに、後嚢破損が起きてしまいました。 |
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:カートンは、できるだけ人間の白内障に似せることを目的に開発しました。ですから、豚眼のPEAではめったに起らない、後嚢破損も起ります。後嚢破損が起きたときの、水晶体核の動きなども、人眼のそれとほぼ同じです。トラブル発生時のシュミレーションにもなりますので、上達ぐあいもよくわかると思います。 |
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:カートンが手についたり、眼に入ったりしても安全性は大丈夫ですか? |
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:カートンは、すべて成分は多糖類と糖アルコールを主成分としており、色も植物色素です。ですから、毒性はありません。ただ、アルコールが少し含まれていますので、火気には注意して下さい。
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:カートンを使ってみたいのですが、どうすれば手に入りますか? |
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:カートンは、商品の性質上、正しい使用方法を理解してもらって、使用してもらうことにしております。現在のところ、各先生方の勤務先に出入りされている眼科担当者に連絡いただき、使用法のわかる担当者がお手伝いするという形になっています。
詳しいことは、担当者の方々にお尋ねいただくか、当方にE-mailでご連絡ください。
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:カートンを嚢内に注入する時に、少ししか注入できず、上手に模擬核が形成されません。カートンNを注入する際のコツがあるのでしょうか?
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:ポイントは2点あります。
@まず、虹彩の上だけにヒアルロン酸ナトリウムを乗せることです。その為には、虹彩根部に注入するような気持ちで注入したらよいと思います。一般に粘弾性物質は透明ですので、注入している状態がわかりにくいですが、注入するにしたがって、虹彩が進展していくのがわかりますので、間接所見として確認できます。そして、中央の瞳孔領にあまり注入しないようにすることです。
A前嚢縁の直下に幾筋か僅かにシワがよった透明膜が見えます。これが後嚢ですので、このシワ直上の前嚢直下との隙間に、27Gの鈍針をゆっくりと挿入しながら前進させ、同時に徐々にカートンNを注入していきます。まず、嚢内赤道部に注入された後に、瞳孔領に入ってきます。但し、HPのマニュアルに記載している通り、始めは難しいかも知れませんが、コツを覚えましたら、次からは簡単にできます。
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:カートンNを注入する時に、もっと太い針で、早く注入できないでしょうか? |
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:27G鈍針では、注入に時間がかかるとおっしゃる方には、23Gの作成法を紹介します。
市販の23G針の先端を折り取り、細かい砥石(あるいはサンドペーパー)でまわりをなめらかにして、23G鈍針を作成します。この針を使用すると、容器から直接カートンNを1mlシリンジに吸い取ることができます。さらに水晶体嚢に注入するのも、27G鈍針より簡単にできます。一度試してみてください。
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